国内では最後の旅客型ジャンボ機となったANAのBoeing747-400D、JA8961。
実機は2014年3月31日(月)に引退後、4月17日(木)に羽田空港を出発。機材解体のため4月18日(金)にアメリカ、テューぺロ空港へ降りたちました。
この引退までには様々なイベントが行われました。今回はその中から、最も印象的であった伊丹空港でのチャーターフライトの様子を振り返ります。
伊丹空港でのイベントは、年明けすぐの2014年1月12日(日)に実施されました。
冬の朝日を浴びながら羽田空港より主賓が到着。
伊丹空港は普段からジャンボを含む双発以外の大型機の乗り入れが禁止されていますが、この日は特別に許可されました。引退するジャンボと普段は見られない空港と、二重に注目されるイベントだったこともあって、この日は早朝から伊丹空港、スカイパーク、そして空港外周ともに大勢のファンで埋め尽くされていました。
この日を楽しみにしていたファンのため、機体はタッチダウン後に滑走路の終端(A10)までゆっくりとタキシング。スカイパークではシャッターを何度も切る音が響き渡っていました。
この後、地元住民を対象とした遊覧フライトまでの間、伊丹空港構内のANAM(旧全日空整備)の格納庫で機体見学会とマスコミ向けの撮影会が行われました。
格納庫でのイベント終了後、遊覧フライトのためゆっくりとターミナルへトーイングされてきました。
伊丹空港らしい高層住宅街をバックにジャンボを撮影できるのもこの日が最後となることでしょう。
遊覧フライト出発準備中。約7年前までは定期便としてここへ頻繁にフライトしていました。7年ぶりに最後のお別れの挨拶にきた主賓はどのような気分だったのでしょうかね。
遊覧フライトの出発はここで狙います。伊丹の離陸、ましてや最後の離陸となればここは外せませんよね。
主賓は自慢の4機のCF6-80C2B1Fエンジンから吐き出される力強い排気を観客に浴びせながらRWY32Lにラインナップ。
そして力強く上がっていきます。曇りつつあった天候も何とか持ってくれて、伊丹らしい1枚を撮ることができました。
離陸後、左旋回。伊丹市内の上空を通過していきます。どこへいても動きひとつひとつに、最近の旅客機には無い圧倒的な存在感があるところが主賓の良さでしょうか。
この日の遊覧飛行ルートは富士山付近まで飛び、そのまま伊丹空港へ戻ってくるルート。1時間ほどで戻ってくるので、再びスカイパークへ戻って機体の着陸を待ちます。
着陸に際して最後の放水アーチを作るため、空港消防署から高圧放水車が派遣されました。
マスコミ関係者や航空写真家は制限エリア内で待機。
予定時刻から15分ほど遅れて、主賓が遊覧飛行から戻ってきました。ご覧のとおりでこの日は空港外周もファンでびっしり。これほど多くの航空ファンを国内で見たのは初めての経験でした。世界的に見ても、後輩にあたるBoeing777、787と比較して圧倒的なファンの数を誇る主賓は本当に幸せ者ですね(笑)。
最後の着陸の瞬間。それまでジャンボの昔話で盛り上がっていた伊丹スカイパークは一瞬の静寂の後、無数のシャッターを切る音がいっせいに響き渡ります。
伊丹スカイパークからシャッターが切られる音はこの後もしばらく続きます。最後に伊丹空港からの放水アーチのプレゼントがありました。
大きな機体がゆっくりとアーチをくぐり抜けていきます。
画像からも分かるとおり、空港の展望デッキもファンでびっしり。
イベントを終えて羽田空港への帰宅準備中の主賓。見学に来ていたファンの数も少しずつ減る中、寂しそうに駐機していました。
主賓はこの後、日没を待ってから伊丹空港を飛び立ち、羽田空港へと帰宅しました。
残念ながら最後の離陸を追うことは出来ませんでしたが、エアボーン後に「バイバイ」を意味するエルロンを左右に大きく振る飛行があったようで、その場にいたファンにとっては忘れられない記念の風景となったようです。
次回は管理人が最後に撮影したJA8961の姿をご紹介しましょう。お楽しみに。
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